8月15日、終戦記念日。
私の父は、満州に出兵していて、そこで終戦を迎えたそうです。
父は、戦争の話は、あまりしませんでした。
父には、耳の裏に銃で撃たれた傷痕があり、治りが悪く、始終じゅくじゅくしていたようです。
この傷のためなのだと思いますが、父には、軍事恩給がいくらかもらっていたようです。
父は、満州からの引き揚げで、厳しい暑さのなか、日本に帰るべく来る日も来る日歩いたそうです。
部隊での移動では、暗黙の決めごとがあり、引き揚げの過酷な移動で『途中倒れた者があっても置いていく』ということだったそうです。
倒れた人は、助かる見込みは、おそらくないし、関わると、次は、その人が共倒れになるからです。
過酷な日々のなか、帰路の途中で何人もの人を見送ったそうです。
父世代は、もちろんですが、戦争を知らない私達でさえも、様々な話しを伝え聞き、戦争によって傷ついていると思います。
戦争は、絶対にしてはならないです。
争わずとも、人は生きていけるのだから。