ある夫婦の後ろ姿
駅までの道。
前を行く、おそらくは夫婦の二人ずれ。
50代くらいかな。
夫は、妻の歩く速度に気遣うこともない様子でずんずん歩いている。
妻を振り返ることなどなく。
小柄な妻は、夫と一定の距離を保ちながら
早足で、遅れまいと歩いている様子が伝わってくる。
夫に、何かを話しかけることもない。
なんだか、漂う雰囲気が嫌な感じだった。
夫に優しさがない感じがして…。
常日頃から、妻は、夫に耐えているのでは?
そんなことを想像してしまう。
人様のことなのに
勝手にいろいろ想像して
ため息がでそうになった。
駅に着いて、ホームに行くと。
ホームには、さっきのご夫婦が。
やはり会話をしている様子はなく
ご主人は、スマホを見ている。
妻は、一定の距離を保ち後ろに。
かつては、横並びに話しながら歩いたこともあったのかもしれないのになぁ。
なんて、また勝手な想像。
後ろ姿が物語ることって
けっこうあるなと思った出来事でした。