映画:コット、はじまりの夏
あさイチで紹介されていた
映画:コット、はじまりの夏
を観に行ってきた。
1981年アイルランドの田舎に住む9歳の少女コットは、家にも学校にも居場所のない毎日を送っていた。
その年の夏、家の事情で、コットは、親戚夫婦の家で過ごすことになった。
少しずつ、親戚夫婦の優しさに触れ、打ち解けていくコット。
次第に、自分の居場所を見つけていく。
だが、夏休みは終わりに近づき、やがて別れの日がやってくる。
素朴で寡黙な主人公が、ひと夏、人の優しさに触れて、生きる喜びを感じていく様子がよく描かれていた。
ひと夏のことではあったけれど、彼女のこれからの人生の拠り所になっていくに違いないと思った。
親でなくても、しっかりと愛情を受ければ、人は、ちゃんと生きていけると思う。
物語は、ひと夏のことだけれど、親戚夫婦とコットの関係は、すでに永遠になったに違いない。
そして、まさに、この夏、コットの人生が、はじまったのだと思う。
『はじまりの夏』になったのだ。
ラストシーンは、コットの溢れる気持ちが描かれ目頭が熱くなった。