映画:カラオケ行こ!
映画を観てきた。
なんとなく、おもしろそうと思って。
笑ったり、目頭が熱くなったり…。
カラオケ行こ!という題名の映画。
原作は、漫画とのこと。
お話しは、訳あってヤ○ザのキョウジが中学3年生の合唱部部長のサトミ(男子です)に歌を教えてもらう。という内容。
キョウジ役の綾野剛が、いい味を出してた。
黒いスーツがよく似合うし、それらしい雰囲気を充分に出している。
相反して
サトミへの誠実さや優しさが、素朴でいい感じ。
一方
サトミのその年代にしかない、思春期の複雑な胸中も全面に描写され、その純粋さに、時折、胸がキュンとなったりもした。
出会いと葛藤と、押さえがたい気持ち、折り合いのつかない毎日、等々・・・。
この時期の記憶や体験は、一生モノかもしれない。
映画の二人は、友達というのとも違うのだけど、というか人との関係の呼び名は、なんでもいいのだ。
人との、深いところでの、心からの関わりや繋がり。
そういうものを体験できることが、かけがえのないことのように思えた。
まぁ。あり得ないようなお話しではあるけれど、心の動きということでは、劇中のそこここで、観客自身の気持ちが重なり合うところがたくさんあると思う。
たぶん誰にもある、語る程ではないけれど、今まで生きてきた人生のエピソードとか。
過ぎていく時間、切ない思い、大切な思い、本気で他の人を心配する気持ち、何故かわからないけれど惹かれていく気持ち。
日々の暮らしややらなければならないことや、進むべき道、自分を愛してくれる人たち。
青春の一時期の凝縮された、振り返れば一瞬のことがとても眩しい。
そんなことを、思わせてくれだ映画だった。
それと。
YOSHIKIの『紅』が、何度も流れ、グッときた。