本 :『銀の猫』を読みました。
朝井まかて氏の『銀の猫』を読みました。
初めての作家の本でしたが、とても良かったです。
時代もので、江戸時代を背景にした介護に関するお話です。
介抱人のお咲が主人公。
現代で言えば、家政婦さんだと思います。
銀の猫は、お咲さんが身につけている根付けのこと。節目節目で、根付けを握りしめたり、思いを馳せたりします。
日々の暮らし、人情、それぞれが抱える事情を抱えながらも、ひたむきに生きていく姿が
分かりやすく丁寧に描かれていました。
介護する側、される側の、心理描写も、すごく的確にかかれていました。
介護の実際も、とてもリアルな感じで書かれてあって、介護を経験されているのかな。と思うくらいです。
生きていくうえで、介護の場面で、大切なことが、たくさん書かれています。
印象に残った文章を、上げておきます。
『最期のその日まで何度、共に笑えるかを心得るが肝心』
本当にそう思います。
大切にしたい一冊になりました。