日々のひとこと日記

60代主婦。日々の思いを綴っていきます。

本 :『銀の猫』を読みました。

朝井まかて氏の『銀の猫』を読みました。



初めての作家の本でしたが、とても良かったです。


時代もので、江戸時代を背景にした介護に関するお話です。


介抱人のお咲が主人公。

現代で言えば、家政婦さんだと思います。


銀の猫は、お咲さんが身につけている根付けのこと。節目節目で、根付けを握りしめたり、思いを馳せたりします。


日々の暮らし、人情、それぞれが抱える事情を抱えながらも、ひたむきに生きていく姿が

分かりやすく丁寧に描かれていました。


介護する側、される側の、心理描写も、すごく的確にかかれていました。


介護の実際も、とてもリアルな感じで書かれてあって、介護を経験されているのかな。と思うくらいです。


生きていくうえで、介護の場面で、大切なことが、たくさん書かれています。


印象に残った文章を、上げておきます。


『最期のその日まで何度、共に笑えるかを心得るが肝心』


本当にそう思います。


大切にしたい一冊になりました。