母の終活
母は、75歳の時に、自分で永代供養の御位牌堂のお墓を買った。そこに、亡くなった父の魂入れをしてもらった。事情があって、たぶん父の実家のお墓には、入りたくなかったのだと思う。
そして、同じ年に、母は、自分の貯金通帳や印鑑、その他諸々のいっさいを、私に渡した。
「私も、いつどうなるかわからないからね~」なんて、言いながら。
なんだか、母が、すぐにでも、いなくなってしまいそうで、泣きそうになった(ホントは、泣き虫なので、ちょっと泣いた😅)のを覚えている。
それから、母は、77歳の時に、子宮脱の手術をした。これから、きっと、誰かの世話になるから、なんとかしとかなくっちゃ。というのが、手術のきっかけだ。
で、78歳で、認知症になった。
母は、自分の将来を見据えていたのか…。
なので、介護中、そういう意味(子宮脱のこと)では、私や介護士さんも、苦労なく母の清潔を保てた。
母が86歳で亡くなったあとも、母の貯金関係や、お墓のことでは、私は、何ら困ることはなかった。それと、母は、持ち物も少なかったし。
母の終活は、見事だったと思う。
私も見習わねば。