本と私の気持ちと背中の痛み
私は今、63歳なのだけれど、今日は青臭いと言われそうなことを書きたい。
私は、心のどこかが酷く疲れていて、それは、きっと誰にもわかってもらえないようなことで。
これと言う悩みではなく、何ということでもない。
強いて言えば、生きることと言えなくもない。
誰にも、そういうこと(生きる苦しみ)は、あるに違いないのだろうと思う。
すでに、とうの昔に、この気持ちを誰かにわかって欲しいなんて思うことは無いのだけれど。
それが、
何だろう…。何故?
この本を、読んでいたら、心が泣けてしかたがなかったのだ。
泣かされるような文章や言葉などひとつもないのに。である。
本を読んでいる最中。
「あー。そうなのよ。そういうことなの」と、何度も何度も思った。
本と私が共鳴しあえたのだろうか。
本を読んでいる間、長らくあった孤独からつかの間、解放されたような安らかな気持ちになった。
私は今、体に痛みがあるのだけど、この痛みのいくらかは、きっと、長年の私の中に溜まってしまった気持ちの中からも来ているような気がしてならないのだ。
本を読んだら、ほんの僅かだけれど、背中の痛みが楽になった感じがした。
体がリラックスしたような、ほぐれたような。
こんなことってあるんだな。
私は、少し驚いている。